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OpenServer
OpenServer の公式ロゴマーク
 
OpenServer の公式ロゴマーク Image: source and license
開発者SCO、カルデラシステムズ、カルデラインターナショナル、SCOグループ、Xinuos
OSの系統UNIX System V (SVR3.2/SVR5), BSD
開発状況開発中
ソースモデルクローズドソース
初版1989年
最新安定版OpenServer 6 Definitive 2018 SVR5 / 2017年
プラットフォームIA-32
カーネル種別モノリシック
ユーザランドPOSIX / SUS
ライセンスプロプライエタリ
先行品Xenix
ウェブサイトopenserver6・openserver5
SCO OpenServer Rel 5.0.7ボックスセット
SCO OpenServer Rel 5.0.7ボックスセット Image: source and license

OpenServerとは、Santa Cruz Operation (SCO) によって開発されたクローズドソースのオペレーティングシステム (OS) である。かつてはSCO UNIX、SCO Open Desktop (SCO ODT) と称していた。Santa Cruz Operationは後にSCOグループが買収し、現在はXinuosが所有している。OpenServer 6までのバージョンはUNIX System Vベースである。FreeBSDベースのOpenServer 10が後に発表されたが、すでに販売は終了している[1]。OpenServer 5, 6のサポートは継続中である。

歴史#edit

SCO UNIX/SCO Open Desktop#edit

SCO UNIXはマイクロソフトのXENIXのSanta Cruz Operation派生の後継として登場したもので、UNIX System V Release 3.2にXENIXのデバイスドライバやユーティリティを統合したものであった。1989年、SCO UNIX System V/386 Release 3.2.0がSCO XENIXの後継製品としてリリースされた。基本OS製品にはTCP/IPネットワーク機能やX Window Systemは含まれておらず、追加料金を払えばアドオンパッケージとしてこれらの機能を利用できた。その後間もなく、SCOはアドオンパッケージを含めた製品をSCO Open Desktopの名前でリリースした。1991年、漢字バージョンである「漢字Open Desktop」(80386/80486をCPUとして搭載したパーソナルコンピュータ上で動作するSCO UNIX SystemV/386 Release3.2にグラフィカルユーザインターフェイスのOSF/Motifを装備した統合化UNIXを日本語化したもの)を開発、OEM提供を開始した[2]。1994年、追加のSMPパッケージであるSCO MPXがリリースされた。

同じころ、AT&TはXENIX、BSD、SunOS、UNIX System V Release 3の機能を統合したUNIX System V Release 4を完成させた。SCO UNIXはUNIX System V Release 3ベースのままだったが、Release 4の新たな機能のほとんどを吸収していった。

1992年にリリースされたSCO UNIX 3.2v4.0とOpen Desktop 2.0には、長いファイル名とシンボリックリンクのサポートが追加された。1995年のリリースでOpenServer Release 5.0.0と名前を変え、ELF実行形式と動的共有ライブラリのサポートが追加され、カーネル構造の多くが動的となった。

SCO OpenServer#edit

1995年にリリースされたSCO OpenServer 5はSCOの主要な製品となり、PizzaNet(ピザハットとの提携により行われた最初のインターネットベース食品配送システム)やSCO Global Access[3](Open Desktop Liteベースのインターネットゲートウェイサーバ)などの製品基盤となった。その巨大なインストール基盤のため、SCO OpenServer 5は積極的に保守され、2009年4月になっても主要なアップデートがSCOによりなされていた[4]。

2005年に初めてリリースされたSCO OpenServer 6は、AT&T UNIX System V Release 4.2MPとノベルのUnixWare 7を統合したものがベースである。SCO OpenServer 6は巨大ファイル、巨大メモリ、マルチスレッド化されたカーネル(軽量プロセス)をサポートした。このOpenServerとUnixWareを統合したコードベースはUNIX System V Release 5 (SVR5) と呼ばれた。SCOはOpenServer 6用としてSVR5を専有しているため、SCO以外の有名な開発会社やリセラーでSVR5を利用しているところは全くない。SCO OpenServer 6には、SCO OpenServer 5のアプリケーションとバイナリ互換性、OpenServer 5のシステム管理、OpenServer 5のユーザ環境をそれぞれ統合したUnixWare 7のSVR5カーネルが含まれていた。

SCO OpenServerは主に小規模や中規模のビジネス (SMB) マーケットへと販売されていた。SCO OpenServerはスモールオフィス、POSシステム、複製されたサイト、バックオフィスデータベースサーバ開発で広く使われている。SCO OpenServerの有名な大規模顧客には、マクドナルド、タコベル、Big O Tires、ピザハット、コストコファーマシー、NASDAQ、トロント証券取引所、ブラジル銀行、ロシアや中国の多くの銀行、インドの鉄道システムなどが挙げられる[5][6][7]。

UnixWareとの統合#edit

1995年、SCOはUnixWareの配布権とそのSystem V Release 4コードベースをノベルから購入したことで、SCOはOpenServerの以降のリリースよりUnixWareからのコードをいくつか再利用できるようになった。Release 6が登場するまでは、UnixWareからの流用は主にコンパイラシステム、Uniform Driver Interfaceドライバフレームワーク、USBサブシステムに限られていた。

1990年代末にはSCOのUNIXシステムを使ったシステムを販売する付加価値再販業者 (VAR) は全世界に約15,000ほど存在した。

2000年8月2日、SCOはUnixWareとOpenServerを含む部門をカルデラシステムズに売却することを発表した。2001年5月にこの買収が完了した。旧SCOの残りの部門はタランテラに社名を変更し、2002年にカルデラシステムズはSCOグループに社名を変更した。

SCOグループの下で#edit

SCOグループはOpenServerの開発と保守を続けた。現在も既に古い5.0.x(3.2v5.0.xベース)を保守し続けており、最も新しいのは5.0.7である。

2005年6月22日、新しい6.0.xの最初のリリースであるOpenServer 6.0(コードネームは "Legend")がリリースされた。SCO OpenServer 6はUNIX System V Release 5 (SVR5) のカーネルベースであるが、このカーネルはUNIX System V Release 4.2MPとUnixWare 7のコードベースを統合したものである。OpenServer 6.0の機能は、C言語、C++、Javaのアプリケーションにおいて、POSIXインタフェース経由によるマルチスレッドをサポートする。OpenServer 6の特徴として、(5.0.xにはなかった)カーネルレベルのマルチスレッドがある。

また、新たにSMPサポートが強化され(最大32プロセッサまで)、パーティション毎に1テラバイトまでサポート(NFSv3経由でさらに巨大なファイルをサポート)し、ファイルシステム性能が強化され、メモリも最大64GBまでサポートする。

OpenServer 6.0はXENIX 286向けに開発されたアプリケーションまで互換性を考慮している[8]。さらにSCOは価格設定とライセンス条件を変更し、OpenServer 5.0.7と同価格で2倍のユーザー数、4倍のCPU数、4GBメモリサポートを提供している。

長いSCO・Linux論争の後、SCOグループは2011年に倒産した。

UnXis / Xinuos(2011年 - 現在)#edit

2011年、UnXisはOpenServerとUnixWareの権利を買収し、後に社名をXinuosに変更した。

2015年6月、XinuosはFreeBSDオペレーティングシステムベースのOpenServer 10を発表した。同時にXinuosは既存の顧客に古いOS製品からのマイグレーションパスを紹介した。2015年12月、XinuosはOpenServer 5、OpenServer 6、UnixWare 7の "Definitive" バージョンをリリースした。これらはOpenServer 10と上位互換である[9][10]。

OpenServer 10の販売は2016年1月に開始された[11]。しかし、2023年までにOpenServer 10はXinuosのホームページの製品一覧から削除されており、販売はすでに終了していると思われる[1]。

バージョン#edit

バージョンベースリリース日コードネームエディション
SCO UNIX System V/386SVR3.2.01989?
Open Desktop 1.0SVR3.2.11990
Open Desktop 1.1SVR3.2v2.019913.2v2.1へのアップグレード補完
SCO UNIXSVR3.2v4.01992
Open Desktop 2.0SVR3.2v4.1PhoenixDesktop System, Server
Open Desktop/Server 3.0SVR3.2v4.21994ThunderbirdOpen Desktop, Open Desktop Lite, Open Server
OpenServer 5.0SVR3.2v5.01995EverestDesktop System, Host System, Enterprise System
OpenServer 5.0.2SVR3.2v5.0.21996TenzingDesktop System, Host System, Enterprise System, Internet FastStart
OpenServer 5.0.4SVR3.2v5.0.41997CometDesktop System, Host System, Enterprise System
OpenServer 5.0.5SVR3.2v5.0.51999Davenport
OpenServer 5.0.6SVR3.2v5.0.62000Freedom
OpenServer 5.0.7SVR3.2v5.0.72003Harvey West
OpenServer 6.0SVR52005LegendStarter, Enterprise
OpenServer 5 DefinitiveSVR3.2v52015DefinitiveOpenServer 10と上位互換[9]
OpenServer 6 DefinitiveSVR5OpenServer 10と上位互換[12]
OpenServer 10FreeBSD10.0初めてのFreeBSDベースのリリース

関連項目#edit

脚注#edit

  1. ^ a b Proven, Liam (2023年1月17日). “Unix is dead. Long live Unix!” (英語). www.theregister.com. 2025年7月5日閲覧。
  2. ^ SuperASCII 1991年1月号, p. 38.
  3. ^ Burns, Christine (7 March 1994). “SCO to roll out Internet access software”. Network World. p. 6.
  4. ^ “OpenServer 5.0.7 Supplements”. SCOグループ. 2009年4月24日閲覧。
  5. ^ “Costco Cuts Costs with SCO OpenServer”. CDMS Inc. 2010年4月12日閲覧。
  6. ^ “OpenServer 5.0.7 Success Stories”. SCOグループ. 2010年4月12日閲覧。
  7. ^ “Monday's Agenda in SCO's Bankruptcy and the Letter from Russia”. Groklaw. 2010年4月12日閲覧。
  8. ^ “SCO OpenServer Release 6 Quick Start Guide”. SCO Group Web Site. 2009年10月27日閲覧。
  9. ^ a b “Xinuos Releases New OpenServer 5 Definitive”. Business Wire. 2015年12月9日閲覧。
  10. ^ “Xinuos Releases New UnixWare 7 Definitive”. Business Wire. 2015年12月15日閲覧。
  11. ^ “Xinuos Releases OpenServer 10, the Reliable and Secure Operating System Designed for Organizations of Any Size”. Business Wire (2016年1月19日). 2016年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月5日閲覧。
  12. ^ “Xinuos Releases New OpenServer 6 Definitive”. Business Wire. 2016年1月5日閲覧。

参考文献#edit

  • 「SuperASCII 1991年1月号」第2巻第1号、株式会社アスキー出版、1991年1月1日。

外部リンク#edit

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